明慶通信 2017年02月28日
以前高校受験が終わり希望の高校へ進学した生徒(高1)と話したことをお知らせしたいと思います。(ちなみにこの生徒は、大学進学率がある程度高い高校の生徒です。)中学のときと高校の学習を比べて、難易度はどうなのかを私が質問する形で高校生に答えてもらいました。中学生の皆さんもいつか通らなければならない高校での勉強についてです。ぜひ参考にしていただいて、今から高校に入ってもしっかり勉強しなければならないことを肝に銘じてほしいと思います。
高校に入学して一番感じたことは何?
「授業のスピードが速いことです。特に数学が速いです。」
そんなに速いの?
「最初、説明をしてくれるのですが、ノートとかも書く時間はほとんどなくて、演習問題をどんどん解いていく形です。」
みんな、ついていけるの?
「ついていけてない子もいると思いますが、けっこう友達たちは理解できている感じです。」
すごいね、周りはレベル高いね。
「けっこううちでしっかり勉強していると思います。」
それなら、高校準備講座受けていて、よかったでしょ?
「はい、高校準備講座受けてなかったら、すでについていけてなかったです。まだ高校に入って2カ月ぐらいですけど、これからもっと難しくなると思うので怖いです。(笑)」
英語はどう?
「まだそれほど高度なことはやっていいないし、予習やっているので理解できますが、単語や熟語がけっこう難しいです。」
大学進学を考えているのだから、これからもっと難しい文章を読みこなさないとね。
「厳しいですね。(苦笑)」
先生はいつも高校に入ったら、勉強が難しくなるという話をしていたと思うけど、本当だったでしょ。
「それは予想以上でした。難しくなるだろうとは思っていましたが、ここまでとは思いませんでした。先生が言っていたことが、やっとわかりました。」
高校において数学なら、高1なら数Ⅰ・数A、理科なら化学・物理・生物・地学、社会なら日本史・世界史・地理・政経など一つ一つの科目がとにかく内容が深いよね。勉強しなかったら、確実に赤点とるよね。
「とりますね。(笑)」
平均点だって、かなり低いテストあるでしょ。
「はい、あると思います。」
平均が赤点ということも、よくあるしね。3年間赤点採らないようにね。
「はい、がんばります。」
中学の時は「まさか自分が赤点を採るかも」なんて、考えたこともなかったでしょ。
「そうですね。赤点の存在も考えてなかったですね。」
高校によっても進度は違いますが、話をしてくれた生徒の学校では、数学において進む時には教科書10ページ近く進むそうです。ですから、初日の授業から、あまりの速さにびっくりしたそうです。特に、高い進学率を誇る学校では、かなり突っ込んで授業を行い、しかもかなりスピードも速いようです。大学進学をめざし、また偏差値の高い大学をめざそうと考えていらっしゃるご家庭は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
私は授業の中で、よく高校の勉強の難しさを口にします。残念ながら、高校の勉強が難しいという話をこのように書いても、また授業中に伝えても中学生にとっては現実味がありません。つまり、実体験で経験してみないとわからないことなのです。頭では高校は難しいと言われて、たぶんそうだと思っていると思います。でもリアリティがないのです。難しさを肌で感じないとわからないことなのです。高校に入って初めてこれほど難しいのかと感じてしまう形になってしまっているのです。
しかしながら、明慶G-schoolでは、お子様の将来も考えて今から、高校に入っても勉強をしっかりやる必要があることを話してまいります。たとえ今リアリティが持てなくても、伝えていかなければならないことは、しっかり伝えていきます。なぜなら、何となく高校に入ってしまうと、たぶんついていけなくなってしまうからです。何回もそういう話はさせていただき、少しでも目的意識を持って、志望高校に入っていただきたいと考えております。高校に入ることがゴールではなく、まだ先があるのです。学習するために高校に入るのに、いつの間にか遊ぶために入ったと勘違いする生徒が残念ながらいます。今から、学習するために高校に入ることを植え付けて、生徒たちにその先の大学進学も視野に入れて考えさせられるようにと考えております。保護者の方々にも、高校進学という考え方だけではなく、もっと先がありその通過点であるという認識もお持ちになってお子様に接していただきたいと考えています。